濃霧の中 なにも考えていない話
どうして ” 堕天使 ” なのに しっぽがあるの
それじゃ 簡単に見つかるよ
しっぽじゃないの
なんなの
” 天使 ”の羽衣?
” 堕天使 ”だよね まだ ” あなたは ”は...
愛欲を満たす "堕天使"
夜空を見上げる "あなた"の姿
悲しげで切ない気持ちを物語る…浴衣の裾の小さな揺れ
“あなた” の髪をなびかせる優しい風
遠くから吹く風を感じながら こころは遠いどこかへ...
なにを さがしてるの?
ぼくでも 見つけられる?
見つけたら 一直線に走るよ
大事なものなんだよね
ぼくは 手を当て
指先から 魂の一部を流し込む
"堕天使"は うなだれるが
視線が合うと ニッコリし囁く
『 ばーか! 』
ぼくも たまには息抜きをしたい
地上の水を飲み いい気持ちになる
予期せぬことが起きる
"堕天使" の番人 ふたり連れがくる
誰が通報したの
ぼくも "堕天使" を前にすると ひるむ
だれが ぼくを勇気づける
今は 水だけのようだ
"堕天使" 一糸纏わぬ姿で ぼく を誘惑する
魅力という罠に堕ちそうな ぼく